男性ホルモン(テストステロン)が減ると、どうなってしまう?

「昔に比べて体力、気力、集中力がない」
「男としての自信もなくなっている」
「これは年だから当然のこと、しょうがないよね」

男性の皆さん、このように何でも年齢のせいにして、諦めていませんか?
このような症状は、年齢というより、男性ホルモンの減少が原因かもしれません。

そこでこの記事では、男性ホルモンの減少によって引き起こされる症状について、詳しく解説します。

後半では、男性ホルモンを増やす方法をご紹介します。実践することで、男らしさや自信を取り戻し、この先も充実した人生を送ることができるでしょう。
あなたさえ諦めなければ、男性ホルモンはいつでも増やすことができるのです。

男性ホルモンは20代をピークに誰でも減る

人によって個人差はあるものの、成人男性の場合、1日あたり約10mgの男性ホルモンが生成されています。
男性ホルモンは血管内を流れ、体の各部位に吸収され、さまざまな用途に利用されます。
特に、男性らしさや健康を維持するのにとても重要なホルモンです。

一般的に男性ホルモンの生成量は20代がピークです。ピークを過ぎると、男性ホルモンの生成量や血中濃度が減少し始めます。
減少する割合は非常に小さいため、しばらくは減っていることに気づきません。ところが、40~50代以降になると、さまざまなかたちで心身の不調が現れ始めます。

今、体の不調を感じている中高年男性に覚えてもらいたいことは、

  • 男性ホルモンは年齢とともに減る
  • 40代以降の心身の不調の原因は、男性ホルモンの減少である可能性が高い
  • 男性ホルモンの減少を緩和する対処法を実践する

の3つです。このポイントを押さえておくことが、5年先、10年先の将来、健康的な充実した人生を送れるかどうかのカギになります。

男性ホルモンが減るとどうなる?よくある症状を紹介

「最近、どことなく心や体の調子が優れず、元気も出ないな」

このような状態が長く続いているようなら、男性ホルモンの減少が原因かもしれません。
ここでは、男性ホルモンが減ることで、どんな症状や不調が出るのかを詳しく紹介していきます。

おなか回りが出てきた

「30〜40代になったら、おなか回りに脂肪がつくようになった」
「20代にはいていたズボンがはけなくなった」

特に30代以降になると顕著に現れる症状です。

男性ホルモンは内蔵脂肪を減少させ、体重増加や肥満を抑制する働きがあります。
男性ホルモンが減ることでこれらの働きが抑えられ、徐々にメタボ体型になります。

そのまま放置すると、生活習慣病をはじめさまざまな病気を引き起こす要因となるため、注意が必要です。

性欲が落ちてきた

「性欲が減ってきて、性行為にも自信がなくなった」
「20代では当たり前だった朝勃ちがなくなった」

男性ホルモンは、性機能維持や精子生成の働きがあります。
男性ホルモンが減ることで、ED(勃起障害)を引き起こしやすくなります。

ほかにも射精感の減少や感度の低下などにも関わるため、パートナーとの関係が悪化したり、男としての自信喪失につながってしまうのです。

体力や筋力が落ちてきた

「階段や坂道を登ると息切れする」
「仕事で疲れやすくなった」
「夕食後すぐに眠くなってしまう」

男性ホルモンは、筋肉を作って骨密度を維持します。けがや骨折をしにくく、男らしい体を維持する働きがあります。
男性ホルモンが減ると、筋力が落ちてしまい、体力も少なくなります。

行動力や気力にも影響し、何をするにもおっくうになり、仕事のパフォーマンスも落ちてしまいます。

気持ちが不安定になった

「ちょっとしたことでイライラし、短気になった」
「常に不安や焦り、物悲しさを感じている」
「仕事に集中できなくなった」

男性ホルモンは、リラックスや集中力アップの効果があります。
男性ホルモンが減ると、これらの効果が薄れ、常に気持ちが不安定になります。

ストレスが過度に続くとうつ病を発症するおそれがあるため、注意が必要です。

髪の毛が少なくなり、肌の状態が悪くなった

「髪の毛が細くなりコシがなくなった」
「顔にシワが増えた」
「肌がガサつくようになった」

男性ホルモンは、髪や肌の健康を維持する働きがあります。
男性ホルモンが減ると、髪や肌、爪の状態が悪くなります。

薄毛や乾燥肌といった肌トラブルや、老化の進行につながります。

多く当てはまったら要注意

もしあなたが40代以降で、多くの項目に当てはまる場合は要注意です。
これらの症状は、生活習慣病やED(勃起障害)、うつ病など深刻な病気や症状になるおそれがあるためです。

ひょっとしたら、男性更年期障害の始まりかもしれません。

「年だから仕方ない、諦めるしかない」
「我慢すれば大したことないから、今は問題ない」

このように先送りしたり、見なかったことにせず、今のうちに対処することが肝心です。

あなたは大丈夫?男性ホルモンがどんどん減る原因

男性ホルモンが減る原因はさまざまです。
ここでは代表的な原因を紹介します。

加齢

10〜20代は、男性ホルモンの生成機能や代謝機能がよく働きます。
しかし、体も使えば使うほど、機能や性能に衰えが出てきます。

加齢は避けて通れませんが、体をしっかりメンテナンスしていけば、男性ホルモンの減少を抑えることができます。

ストレス

ストレスは、男性ホルモンの生成にとって大敵です。
強いストレスが長期間続くと、男性ホルモンの生成にストップをかけてしまいます。

特に仕事や家庭の問題を多く抱えやすい、働き盛りの世代は要注意です。

睡眠不足

男性ホルモンは、睡眠中に多く生成されます。
仕事などが原因で満足に睡眠が取れないと、男性ホルモンを生成できません。

また、慢性的な疲れも大敵です。疲れをためないように注意しましょう。

運動不足

運動も、男性ホルモンを増やすために必要不可欠です。
運動量が減ると、効率的に男性ホルモンを生成できません。

運動を習慣化し、男性ホルモンの生成を促すことで、ホルモンの減少を食い止めることが可能です。

食事

脂肪分や糖分が多いものをよく食べている方は要注意です。
また、アルコールを多く飲んでいる方も、男性ホルモンの生成を減少させてしまいます。

適量に収まるように、摂取量をコントロールしましょう。

タバコ

タバコは男性ホルモンの生成に限らず、体に悪影響を及ぼします。
男性ホルモンの減少とともに、生活習慣病やほかの病気を引き起こすおそれがあります。

今日からできる!男性ホルモンを増やす方法をご紹介

男性ホルモンを増やすように対策をしなければ、加齢とともにどんどん減る一方です。
だからこそ、日常生活の中で意識的に増やすような工夫が必要です。

ここでは、今日から簡単に取り組める、男性ホルモンを増やす方法を紹介します。

しっかりと睡眠・休息を取る

男性ホルモンは睡眠中に生成されるため、睡眠不足だと生成することができません。

毎日7〜8時間の睡眠を確保しましょう。
日中に眠気が出たら、無理をせず15分程度の昼寝や休息を取ることが大切です。

深い睡眠を取るためのコツを紹介します。

  • 眠る2〜3時間前に食事を終わらせる
  • 眠る1〜2時間前にお風呂を終わらせる
  • 眠る前の30〜60分は部屋を暗くして、スマホやPCの使用を避ける

いずれもちょっとしたことですが、これらに気をつけて、よりスムーズに深い睡眠に入りましょう。

栄養バランスに気をつける

  • タンパク質を取る(肉・魚・豆類)
  • 脂肪(肉・魚・植物油)
  • 炭水化物(血糖値が上がりやすい米・パン・白砂糖は量に注意する)
  • 鉄・亜鉛・カルシウムなどのミネラル類(レバー・魚介類・牛乳)
  • ビタミンA・C・E(緑黄色野菜・果物)

これらの栄養素をバランスよく摂取しましょう。

  • 筋肉・骨・髪・精子を生成する
  • 活動するためのエネルギーになる
  • 免疫機能がアップする

などが促され、男性ホルモンの生成が高まります。

運動時間を確保する

仕事のある日は15〜30分、休日は30〜60分の運動をするのが理想です。
運動することで、

  • 筋肉量が増え、男性ホルモンが生成される
  • ストレスが軽減する
  • 体内の老廃物の排出
  • 睡眠の質のアップ
  • 病気やメタボリック症候群の予防

といった効果が期待できます。

激しい運動をする必要はなく、無理のない範囲で十分です。

気軽な気持ちで、ウォーキングや体操だけでも効果があります。

病院で男性ホルモンを増やす

主に、男性更年期障害の治療をしている泌尿器科で治療可能です。

病院ではまず血液検査を行い、血液中の男性ホルモンの量を測定します。
症状や男性ホルモンの量に合わせて、投薬治療やホルモン補充療法(湿布・注射)が行われます。

すでに心身の不調による症状がつらい場合は、早めに受診しましょう。

男性ホルモンの減少は今からでも食い止められる

男性ホルモンは加齢に伴い、徐々に減少します。

しかし、適切な対処や治療を行えば減少を食い止めることは十分可能です。
早めに対処することで、同年代の男性と比べて若さや健康をキープでき、この先も続く長い人生を、有意義に過ごすことができます。

そのためにも、男性ホルモンを増やす行動を、一つずつ取り入れることから始めていきましょう。