誰でもわかるテストステロン

最近では、「テストステロン」という言葉を耳にすることが増えましたよね。

その背景には、コロナウイルスのまん延により、多くの企業がテレワークを導入したことがあります。
家にいる時間が増え、スポーツジムが一時閉鎖されたことにより、自宅で筋トレを行う人が増えました。
その結果、「筋トレをすればテストステロンが増える」「テストステロンを増やせば健康的でいられる」などといった記事を目にするようになりました。

でも、肝心のテストステロンが何かよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「テストステロンとは何か」、「テストステロンを増やすとどんな効果があるのか」などをわかりやすく説明します。

そもそもテストステロンとは?

ホルモンにはさまざまな種類がありますが、その一種であるステロイドホルモンに、男性ホルモンや女性ホルモンがあります。テストステロンは、いわゆる男性ホルモンの一つです。

男性ホルモンは大きく分けて三つに分類されます。

  • テストステロン:主に睾丸から分泌され、二次性徴などに関与する
  • デヒドロエピアンドロステロン(DHEA):副腎や性腺から分泌され、テストステロンのもとになる
  • ジヒドロテストステロン(DHT):テストステロンが酵素の作用で変換されたもので、薄毛や抜け毛と関連がある

この中で、男性の健康や生活に最も影響があるといわれているのがテストステロンです。

テストステロンは、男性では主に睾丸(精巣)で作られ、女性は副腎で作られます。
近年、さまざまな研究により、テストステロンが体や精神の維持に影響を与えることがわかり、注目されることが増えてきました。

テストステロンは、胎児期や成長期に多く分泌されますが、極度の緊張状態や死の危険に直面したときにも分泌されます。
生命の危険を感じると無意識に子孫を残そうとする意識が働き、分泌されると考えられています。
個人差がありますが、20代をピークに減少するといわれています。
このため、中高年以降も精力的に活動するためには、テストステロンの分泌量を維持することが重要です。

テストステロンの働き

ではテストステロンは、私たちの体にどのように作用するのでしょうか?

まず、胎児期には脳の性差や発達に影響を与えるといわれています。
思春期には筋肉の増大や骨格の発達など、男性らしい体つきの形成を助けます。
また、攻撃性や前向きな姿勢など、ある種の男らしい性格の形成にも関与するといわれています。

テストステロンは、男性だけに備わっているものではありません。
ごくわずかではありますが、女性の体にも存在します。
いつも精力的に活動している女性は、テストステロンの分泌量が高いのかもしれません。

では、テストステロンが減少するとどんな症状が現れるのでしょうか?

テストステロンが減少すると現れる症状

テストステロンが減少すると、肉体的にも精神的にもさまざまな症状が出てきます。

肉体的な症状

  • 過度な疲労感
  • 倦怠感
  • 性欲低下
  • ED(勃起障害)
  • 不眠
  • 肩こり
  • 頭痛
  • 筋力の低下

加齢とともに、疲れが抜けなかったり、朝勃ちしなかったりと、何かしら体の不調がみられる方も多いのではないでしょうか。

「年だから」と年齢のせいにしていませんか?
そんなときは、テストステロンの減少を疑ってみてもいいかもしれません。

精神的な症状

  • 気力の衰え
  • 集中力の低下
  • イライラ
  • うつっぽい
  • 不安に駆られるときがある

「男性の更年期症状」といわれるように、テストステロンの減少に伴って、精神的にもさまざまな症状が現れます。
このように、テストステロンの減少で心身両面の不調が現れるようになります。

反対に、テストステロンの減少を補うことができれば、生き生きとした活動を取り戻せるようになることは、容易に想像できるでしょう。
テストステロン値が高い人は、いつも前向きで精力的に活動できることが多いようです。

科学的なエビデンスはありませんが、テストステロン値が高い人は異性にモテるという説があります。
心身ともに満たされていると自信が湧き、その自信が表情や行動に現れるのでしょう。
何事にも向上心を持って取り組み、明るく元気に生活している人は、魅力的に見えますよね。
その姿が異性にとって魅力的に映るのだと考えられています。

いつまでも健康的に活動するためには、テストステロンはなくてならないものなのです。

テストステロンが減少する原因とは?

  • 加齢
  • 偏った食生活
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 運動不足

加齢に伴い減少するテストステロンですが、ストレスや睡眠不足、運動不足なども大きく影響します。

40代以降、ビジネスパーソンは責任のある業務や管理職を任されるようになり、仕事のプレッシャーや上司と部下の板挟みなど、非常に大きなストレスを抱える場合もあるでしょう。
テストステロンの減少は、緊張の多い日常生活を送る中高年男性にとって、ある種の現代病といえるのかもしれません。

ストレスの多い現代では、意識的に対策を取っていくことが必要です。

テストステロンを増やすには

それでは、実際にテストステロンを増やすにはどうしたらいいのでしょうか。

質の良い睡眠、バランスの良い食事、そして適度な運動を心がけるのが一番の方法であることは、言うまでもありません。
とはいえ、「言うは易し行うは難し」ですよね。
一度に全てを行おうとせずに、できることから初めてみてはいかがでしょうか。

例えば運動なら、朝の10分間の散歩や、一日10回の腕立て伏せ。
食事では、週2日は好きなものを食べていい日にして、あとの5日はバランスの良い食事を心がける。

こんなふうに決めたら、それを3週間継続しましょう。
3週間継続できたら、もう少しだけレベルを上げて、それをまた3週間続けます。
この繰り返しで徐々にレベルアップを目指します。
人間の脳は、3週間継続したことは習慣化できるようになるといわれています。

男性は女性と話をするだけで、テストステロン値が上昇するという実験結果もあります。
テストステロンは「性ホルモン」なので、性的な刺激はテストステロンを増やすのにとても効果的です。
セックスレスの夫婦や最近ごぶさたな男性の皆さんは、積極的にパートナーにアプローチしてみてはいかがでしょうか。

性欲が高い人ほど仕事ができる、という話を聞いたことがありませんか?
つまり、テストステロン値が高い人ほど仕事ができるという説です。
芸能人でも女性関係が盛んな人ほど、仕事をバリバリこなしているイメージがありますよね。

とはいえ、現代人には実行に移すのが難しいかもしれません。
そんなときは、自信のあるポーズをするだけでも、多少効果があるようですよ。
まずは足を広げて大きく胸を張る、「仁王立ちポーズ」を実践してみてはいかがでしょうか。

まとめ

テストステロンとは男性ホルモンの一つです。

テストステロンについて、大きく三つお話ししました。

  • テストステロンは、男らしい体型や性格を作る
  • テストステロンが減少すると、心身ともにさまざまな症状が現れる
  • テストステロンを増やすには、生活習慣の見直しが必要

テストステロンを増やすには生活習慣の見直しが必要です。
年だからと諦めずに、テストステロンを増やして生き生きとした毎日を送りましょう。
人生100年といわれている時代、50歳の人でもあと50年生きられます。
いつまでも、心も体も元気でいたいものですね。