AGA治療の費用はいくら?治療法別の内訳と継続にかかる負担
AGA治療は原則として保険が使えない自由診療であり、費用は全額自己負担になります。
しかも1回で終わる治療ではないため、1か月あたりの金額だけを見ても実際の負担は見えてきません。
この記事では、治療法ごとの費用の考え方、薬代以外にかかる項目、継続期間との関係を整理します。
この記事の要約
- AGA治療は原則として自由診療であり、価格は医療機関がそれぞれ設定し全額自己負担になります。
- 1回の金額ではなく、継続することを前提とした期間あたりの総額で考える必要があります。
- 内服・外用・自毛植毛では費用の性質が異なり、自毛植毛は手術のため負担の内容も変わります。
- 薬代のほかに初診料や検査、経過観察のための費用が加わることがあるため範囲の確認が必要です。
- 個人輸入は品質が確認されておらず、健康被害が生じても救済の対象とならないとされています。
AGA治療の費用の考え方
AGA治療は、原則として健康保険が使えない自由診療です。そのため価格は医療機関がそれぞれ設定し、支払いは全額自己負担になります。同じ薬でも医療機関によって金額が異なるのはこのためです。
もうひとつ押さえておきたいのが、時間軸です。日本皮膚科学会のガイドラインは、少なくとも6か月程度は内服を継続して効果を確認すべきだとしており、また内服を中止すると効果は消失するとしています。つまり、費用は継続を前提に考える必要があります。
1か月あたりの金額が安く見えても、続ける期間を掛け合わせれば負担は変わります。比較するときは、月額ではなく、半年や1年といった単位で並べてみてください。
AGA治療法別にみた費用の内訳
治療法によって費用の性質が異なります。薬の治療は継続的な支出であるのに対し、手術はまとまった支出と術後の負担という形になります。
内服薬の費用
内服薬の費用は、選ぶ薬、先発医薬品か後発医薬品か、用量、そして一度に処方される日数によって変わります。同じ成分でも製品が異なれば価格は変わるため、何をどの用量で処方されるのかを確認してください。
また、処方日数が長いほど1回の支払いは大きくなりますが、その分だけ受診の回数は減ります。1回の金額と受診頻度をあわせて見ないと、実際の負担は比較できません。具体的な金額は医療機関によって異なります。アトムクリニックの料金についても、公式サイトやカウンセリングで確認してください。
外用薬の費用
外用薬については、医療機関で処方されるものと、薬局で購入できる一般用医薬品とで位置づけが異なります。前者は診察と診断を前提に医師の判断で処方されるものです。
ガイドラインの推奨文では、ミノキシジル外用について男性型脱毛症には5%、女性型脱毛症には1%と濃度が示されています。濃度によって製品が異なるため、費用も一律にはなりません。
自毛植毛の費用
自毛植毛は手術であり、費用の考え方が薬の治療とは大きく異なります。移植する株数や範囲によって金額が変わるため、まとまった支出になります。
ガイドラインでは、自毛植毛術は男性型脱毛症に推奨度B、女性型脱毛症にC1とされています。
また、費用として見えにくい負担もあります。術後には通院が必要になり、ダウンタイムのために仕事や生活の調整も求められます。
毛を採取した部分にも傷が生じ、術後に一時的に毛が抜けるショックロスと呼ばれる現象も知られています。金額だけでなく、こうした負担も含めて検討してください。
なお、人工毛植毛術はガイドラインで推奨度Dとされ、行うべきではないとされています。名称が似ていても位置づけが異なる点に注意してください。
薬代以外にかかることがあるAGA治療費用
支払う金額は薬代だけとは限りません。診察から経過観察までを一連の流れとして見ると、次のような項目が加わることがあります。
- 初診料・再診料
- 血液検査などの費用
- 写真撮影による経過観察にかかる費用
- オンライン診療を利用する場合のシステム利用料
- 薬の配送にかかる送料
- 治療内容を変更する場合の再検査の費用
これらが提示された金額に含まれているのか、別に請求されるのかは医療機関によって異なります。月額として示された金額が何を指しているのかを、契約の前に確認してください。
AGA治療の継続期間と費用の関係
AGA治療は、始めてすぐに結果が分かるものではありません。費用を考えるうえでは、この時間の要素が欠かせません。
ガイドラインは、少なくとも6か月程度は内服を継続して効果を確認すべきだとしています。効果を判定するまでの期間は、続けることが前提になります。
さらに、フィナステリドについては内服を中止すると効果は消失するとされています。治療の目的が進行を抑えることである以上、判定後も続けるかどうかという判断が続きます。
とはいえ、無理に続けることを勧めるものではありません。負担が重いと感じた場合は、そのことを含めて医師と相談してください。中止や治療内容の変更は、相談できる事柄です。
AGA治療の費用を抑えるときに確認できること
負担を軽くしたい場合、自分で薬を減らすのではなく、医師と相談できる範囲を確認するのが安全な方法です。
後発医薬品の選択
先発医薬品と後発医薬品では価格が異なります。取り扱いの有無や、切り替えが適切かどうかは医療機関と状態によって変わるため、選択肢があるかどうかを相談してみてください。
処方日数
一度に処方される日数が変われば、受診の回数と、その都度かかる診察料も変わります。
ただし、日数は医学的な判断や制度上の制約にも関わるため、希望どおりになるとは限りません。相談したうえで、可能な範囲を確認してください。
通院方法
対面での通院とオンライン診療では、かかる時間や交通費が変わります。
ただし、オンライン診療には検査や詳細な診察に制約があり、常に代替になるものではありません。どちらが適しているかは状態によって変わるため、医師と相談してください。
なお、費用を抑えたいという理由で、自己判断により薬の量を減らしたり、飲む間隔を空けたりすることは避けてください。試験で示された結果は、定められた用量を継続した場合のものです。
AGA治療の個人輸入で費用を抑えることのリスク
安く入手できるという情報を目にすることがありますが、個人輸入には金額では測れないリスクがあります。
厚生労働省は、個人輸入される医薬品などの品質、有効性、安全性については国内の法律に基づく確認がなされていないとしています。
そのうえで、品質等の確認が行われていない医薬品等は、期待する効果が得られなかったり、人体に有害な物質が含まれている場合があるとし、正規のメーカー品を偽った偽造製品である可能性にも触れています。
さらに、個人輸入された医薬品による健康被害については救済の対象とならないと明記されています。国内で適正に使用した医薬品による健康被害には救済の仕組みがありますが、個人輸入はその枠の外に置かれることになります。
ガイドラインも、ミノキシジルの内服について、一般の人が個人輸入で入手して服用することがあり、法の観点から問題視されていると記載しています。医師の管理下で使うことには、費用以外の意味があります。
AGA治療の費用に関するよくある質問
費用について寄せられることが多い質問をまとめました。具体的な金額は医療機関に確認してください。
AGA治療に保険は使えますか?
AGA治療は原則として保険適用外の自由診療であり、費用は全額自己負担になります。
ただし、薄毛の原因がAGA以外の疾患である場合には、その疾患に対する診療の扱いが異なることがあります。自己判断せず、まず診察を受けて原因を確認してもらってください。
医療費控除の対象になりますか?
国税庁は、医療費控除の対象となる医療費を医師または歯科医師による診療または治療の対価などとし、病状などに応じて一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額としています。
治療のために必要と認められるかどうかで扱いが変わり得るため、一律には判断できません。実際の可否は国税庁の案内を確認したうえで、税務署に相談してください。
まとめ
AGA治療の費用は、原則として自由診療であり全額自己負担になります。価格は医療機関が設定するため、同じ薬でも金額が異なります。比較するときは月額ではなく、半年や1年といった単位の総額で見てください。
見落とされやすいのは、時間の要素です。ガイドラインは少なくとも6か月程度の継続で効果を確認すべきだとし、内服を中止すると効果は消失するとしています。初期費用だけで判断すると、後から見通しが変わります。
負担が重いと感じた場合は、自己判断で量を減らすのではなく、医師に相談してください。個人輸入は品質が確認されておらず、健康被害が生じても救済の対象とならないとされています。
参考・出典
日本皮膚科学会 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版 https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/AGA_GL2017.pdf
厚生労働省 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
国税庁 タックスアンサー No.1122 医療費控除の対象となる医療費 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1122.htm