包皮が亀頭を覆っている状態を指します。
基本的に日常生活に支障はなく、勃起時に包皮が反転できない状態、いわゆる狭窄(きょうさく)を伴わないものを「仮性包茎」と呼びます。
包皮が反転できないものを「真性包茎」と呼びますが、仮性包茎は包皮の反転が可能で、被っている状態が真性包茎に似ていることから、仮性と名前がついたものと思われます。
包茎は、真性包茎、カントン(嵌頓)包茎、仮性包茎の3種類に分けられますが、このうち、仮性包茎は生活には支障ありません(病的ではなく正常と言えます)。
狭窄部の絞扼(こうやく。締め付けること)による内板包皮の浮腫を伴う緊急状態、これらを一括りにして「包茎」という病名で取り扱われていることが、包茎の実態をわかりにくくしています。
アトムクリニックでは、包茎をより正確な視点から認識していただくために、狭窄部の有無という観点から、包茎(真性包茎・カントン包茎)と、そうでないもの(正常な状態。仮性包茎)に分類するのが適切と考えます。
包茎は病的に治療が必要であるのに対し、正常な仮性包茎は希望により、「美容的な治療」が適応となります。