目次
テストステロン低下が引き起こす男性更年期障害とは
LOH症候群(加齢性腺機能低下症)の正体
テストステロン低下のサインをセルフチェック
- 性欲が明らかに低下した
- 勃起力が弱くなった、朝立ちがなくなった
- 筋力や体力の衰えを感じる
- 夕食後にうたた寝をしてしまうことが増えた
- 仕事への意欲や集中力が落ちた
- ささいなことでイライラしたり、落ち込んだりする
テストステロンが担う重要な役割
| 役割 | 具体的な作用 |
|---|---|
| 性機能 | 性欲の維持、勃起機能のサポート |
| 身体面 | 筋肉・骨格の維持、内臓脂肪の抑制 |
| 血管・代謝 | 動脈硬化の予防、メタボリックシンドロームの抑制 |
| 精神面 | やる気・決断力・記憶力の維持 |
診断はどのように行われるか
診断基準の目安
一般的な診断基準として、遊離テストステロン値が8.5pg/ml未満の場合は治療対象、8.5〜11.8pg/mlはボーダーラインとして症状により治療を検討します。テストステロン値は午前中に最も高くなるため、採血は午前中に行うのが原則です。
テストステロン補充療法に期待できる効果
ED(勃起不全)への効果
精神面への効果
身体面への効果
治療の種類と費用の目安
注射剤による治療
塗り薬による治療
保険診療と自費診療の違い
| 項目 | 保険診療 | 自費診療 |
|---|---|---|
| 対象 | 診断基準を厳密に満たす場合 | 予防的投与やより高いQOLを求める場合 |
| 薬剤 | エナルモンデポーのみ | 長時間型注射、塗り薬など選択肢多数 |
| 通院頻度 | 2〜3週間に1回 | 薬剤による(3ヶ月に1回も可能) |
| 費用目安 | 1回1,000〜3,000円程度 | 注射1回3,000〜35,000円程度 |
副作用とリスク・治療を受けられない人
前立腺がんとの関係
妊孕性(妊娠させる力)への影響
挙児希望がある方へ
挙児希望がある場合は、基本的にテストステロン補充療法は行わず、別の治療法(hCG療法など)を選択する必要があります。
その他の副作用と対策
治療を受けられない人(禁忌)
- ・前立腺がん、乳がんの既往がある、または疑いがある方
- ・PSA値が基準値以上の方
- ・多血症の方
- ・重度の心不全、肝機能障害がある方
- ・子供を作る予定がある方
- ・睡眠時無呼吸症候群の方(CPAP等で治療中の方を含む)
※『男性の性腺機能低下症ガイドライン2022』では、睡眠時無呼吸症候群はテストステロン補充療法の禁忌とされています。治療中の方も自己判断せず、必ず医師にご相談ください。
よくある質問
ED治療薬(バイアグラ等)と一緒に使えますか?
治療効果を高めるために自分でできることはありますか?
一度始めたら一生続けなければいけませんか?
参考文献
- 男性の性腺機能低下症ガイドライン作成委員会:男性の性腺機能低下症ガイドライン2022, 日本内分泌学会雑誌, 2022, 98 巻, S.July 号, p. 1-142
- Lenfant L, et al. Testosterone replacement therapy (TRT) and prostate cancer: An updated systematic review with a focus on previous or active localized prostate cancer. Urol Oncol. 2020 Aug;38(8):661-670.
- Mauras N, et al. Testosterone deficiency in young men: marked alterations in whole body protein kinetics, strength, and adiposity. J Clin Endocrinol Metab. 1998 Jun;83(6):1886-92.
- Fernández-Balsells MM, et al. Adverse effects of testosterone therapy in adult men: a systematic review and meta-analysis. J Clin Endocrinol Metab. 2010 Jun;95(6):2560-75.
- Hanafy HM. Testosterone therapy and obstructive sleep apnea: is there a real connection? J Sex Med. 2007 Sep;4(5):1241-6.
ED治療は専門医へ相談を
アトムクリニックのED治療
免責事項
当サイトに掲載されている情報は、疾患や治療法、医薬品に関する一般的な知識の提供を目的としており、医師による診断や治療などの医療行為を代替するものではありません。
記事の内容は作成時点での医学的知見やガイドラインに基づき、可能な限り正確を期して作成しておりますが、その正確性や安全性、最新性を完全に保証するものではありません。
当サイトの情報を利用して生じた損害やトラブル(自己判断による治療や健康被害等)について、当クリニックは一切の責任を負いかねます。具体的な症状の診断や治療法の選択に関しては、必ず医師の診察を受け、その指導に従ってください。
