ED治療薬は、勃起不全（ED）に悩む男性にとって、自信を取り戻し、充実した性生活を送るための重要な選択肢です。実は、ED治療薬の効き目や副作用は個人差も大きく、客観的な優劣は特につけられていません。

しかし、それぞれの薬には明確な違いがあり、どれを選択するのかによって満足度が変わります。このガイドでは、ED治療薬の基礎知識から、選び方、購入方法や使用上の注意点まで、幅広く解説します。

ED治療薬のキホン！知っておきたい3つの種類

日本で処方可能なED治療薬はバイアグラ（シルデナフィル）・レビトラ（バルデナフィル）・シアリス（タダラフィル）の3種類あり、効果としては3種とも大きな違いはなく同等の有効性があります。ED診療ガイドラインでは、患者のライフスタイルや嗜好性を尊重し、患者自身が薬を選択することを推奨しています。そのため、それぞれの薬の特徴を理解しておきましょう。

参考：ED診療ガイドライン[第3版]

バイアグラはどんな薬？世界初のED治療薬の実力

バイアグラは1999年に日本で承認された、世界で最初のED治療薬です。有効成分はシルデナフィルで、25年以上の実績があり、広く使用されています。

服用後30分から1時間で効果が現れ、持続時間は3～5時間程度です。勃起時の硬さに定評があり、しっかりとした効果を実感したい方に選ばれています。ただし、食事の影響を受けやすく、特に脂っこい食事の後では効果が弱まることがあります。そのため、空腹時または食後2時間以上経ってから服用するのが理想的です。

価格面では、ジェネリック医薬品が選択可能で、1錠450円～1,000円程度と比較的安価で治療を始められる点も魅力です。

参考：バイアグラ錠　インタビューフォーム

レビトラの特徴は？即効性を求める方の強い味方

レビトラ（現在は主にジェネリック医薬品のバルデナフィルとして処方）の最大の特徴は、ED治療薬の中でトップクラスの即効性です。早い方では服用後15～30分で効果が現れるため、急な機会にも対応できます。

効果の持続時間は5～8時間とバイアグラより長く、勃起の硬さも非常に強いという評価を得ています。食事の影響はバイアグラほどではありませんが、やはり高脂肪食は避けた方が無難です。1錠あたりの価格は1,400円～1,800円程度と、バイアグラより少し高めですが、その分「すぐに効いて、しっかり硬い」という明確なメリットがあります。

参考：レビトラ錠　インタビューフォーム

シアリスは何が違う？36時間持続の安心感

シアリスの有効成分タダラフィルの最大の魅力は36時間という持続時間の長さで、金曜の夜に服用すれば日曜の朝まで効果が期待できることから「ウィークエンドピル」とも呼ばれています。

さらに重要なのは、食事の影響をほとんど受けないという点です。800kcal程度までの食事であれば、効果にほぼ影響がありません。そのため、デートで食事を楽しんだ後でも、タイミングを気にせず服用できます。

効果の現れ方はマイルドで、1～3時間かけてゆっくりと効いてきます。価格は1錠1,300円～1,600円（ジェネリック）程度で、長時間の効果を考えればコストパフォーマンスも良好といえます。

参考：シアリス錠　インタビューフォーム

自分にあったED治療薬はどう選ぶ？特徴別のおすすめを紹介

はじめてED治療薬を使う人なら、バイアグラ（シルデナフィル）

25年以上の歴史があり、最も症例数が多いため、バイアグラは初めての人でも使いやすい治療薬でしょう。

また、ジェネリック医薬品が充実しているため、経済的負担が少なく始められる点も重要です。効果時間が3～5時間と比較的短いため、初回で万が一副作用が出た場合でも、長時間続かないという安心感があります。

「まずは試してみたい」「自分に合うか確認したい」という方は、バイアグラで効果や副作用を確認してから、必要に応じて他の薬を検討するのが賢明です。多くのクリニックでは、少量からお試しできるプランも用意されています。

食事の影響を気にせず使いたい人なら、レビトラ（バルデナフィル）

仕事の付き合いで外食が多い方、パートナーとの食事を大切にしたい方には、シアリスを検討してみましょう。脂っこい料理を食べた後でも、薬の効果がほとんど変わらないのは大きな安心材料です。

週末に性行為を長く楽しみたい人なら、シアリス（タダラフィル）

36時間という長時間効果により、「今飲まないと」というプレッシャーから解放されます。夜に服用しておけば、夜から朝にかけて、自然なタイミングで性行為に臨めます。

夜の予定が不規則な方や、週末にパートナーとゆっくり過ごしたい方にとって、シアリスは生活リズムを崩さずに治療できる理想的な選択肢です。ただし、効果が現れるまで1～3時間かかるため、計画的な服用が必要です。

計画的な服用が難しい人なら、レビトラ（バルデナフィル）

予定が読めない、突発的な機会が多い方にはレビトラが適しています。デートの流れで「今日かも」と思った時に服用しても、15分程度で効果が現れるため、チャンスを逃しません。

自然な効果を求める人なら、シアリス（タダラフィル）

「薬を飲んでいる感じがしない自然さ」を求める方には、シアリスがおすすめです。効果がマイルドに現れるため、体に急激な変化を感じることなく、自然な勃起が得られます。

副作用も他の薬に比べて少ない傾向にあり、頭痛や顔のほてりなどが気になる方でも使いやすいのが特徴です。また、長時間効果が続くことで、性行為のタイミングを意識せず、パートナーとの自然な流れを大切にできます。

「薬に頼っている」という感覚を持ちたくない方や、パートナーに気づかれずに治療したい方の選択肢となるでしょう。

「どうやって手に入れる？」「何が違うの？」初心者が抱く3つの疑問

これからED治療を始める方向けによくある3つの疑問について解説します。

どこで買えばいいの？クリニック？ネット？

ED治療薬は泌尿器科や内科、ED専門クリニックで処方を受けられます。近年では、オンライン診療を提供するクリニックも増えています。スマートフォンやパソコンから医師の診察を受け、薬を自宅に配送してもらえるサービスです。仕事で忙しい方や、対面での相談に抵抗がある方にとって便利です。

しかし、医療機関で医師と直接対話することで、細かなニュアンスも含めて症状を伝えやすく、より的確な診断を受けられるでしょう。初診時には、医師が問診や必要に応じて検査を行い、あなたの健康状態や服用中の薬との相互作用を確認した上で、適切な薬を処方してくれます。

心臓疾患の有無や血圧の状態、現在服用している薬なども詳しくお伺いします。これは、ED治療薬には併用禁忌薬があり、特に硝酸薬（ニトログリセリンなど）との併用は血圧が危険なレベルまで下がる可能性があるためです。服用している薬がある場合は、必ず申告しましょう。

アトムクリニックでは、患者さんのプライバシーに配慮し完全個室空間で診察を行なっています。待合室で他の患者さんとの鉢合わせもないよう配慮しておりますので、初診の方でもリラックスして診察を受けられます。

個人輸入や通販サイトのリスク

インターネット上では、処方箋なしでED治療薬を購入できるサイトが存在しますが、これらの利用は極めて危険です。厚生労働省の調査では、インターネットで流通しているED治療薬の約4割が偽造品であることが判明しています。

偽造品には、有効成分が含まれていない、過剰に含まれている、または有害物質が混入しているケースがあり、重篤な健康被害を引き起こす可能性があります。実際に、偽造ED治療薬による死亡例も報告されています。

また、個人輸入で購入した薬で健康被害が生じても、医薬品副作用被害救済制度の対象外となり、すべて自己責任となります。価格が安いという理由だけで、利用してはいけません。

参考：厚生労働省　医薬品等を海外から購入しようとされる方へ

治療薬は必ず勃起するの？

ED治療薬は性的な興奮や刺激があって初めて効果を発揮する薬です。服用しただけで自動的に勃起するわけではありません。

効果が感じられない場合、いくつかの原因が考えられます。まず、食事の影響を受けている可能性があります。特にバイアグラは脂っこい食事の後では効果が大幅に低下します。また、過度の飲酒や極度の緊張、ストレスも効果を妨げる要因となります。さらに、糖尿病が進行している場合や、血管の状態が悪い場合は、薬の効果が十分に得られないこともあります。

このような場合は、医師に相談して用量の調整や、他の薬への変更を検討することが大切です。多くの場合、適切な薬と用量を見つけることで、満足できる効果が得られます。

ジェネリックって効果は同じ？

ED治療を継続するうえで、費用は重要な問題です。ジェネリック医薬品を選ぶことで、治療費を大幅に削減できます。

ジェネリック医薬品は、先発薬と同じ有効成分、同じ効果を持ちながら、価格は半額以下になることもあります。「安いから効果が劣る」ということは一切ありません。

はじめてのED治療で失敗しないためのポイント・注意点

服用の注意点

ED治療薬を安全に使用するためには、正しい服用方法を守ることが重要です。まず基本となるのは、1日1回の服用制限を必ず守ることです。効果が不十分だと感じても、24時間以内に追加服用することは絶対に避けてください。過剰摂取は重篤な副作用を引き起こす危険があります。

服用タイミングは薬の種類によって異なります。バイアグラとレビトラは性行為の1時間前、シアリスは2～3時間前の服用が理想的です。特にバイアグラは食事の影響を強く受けるため、空腹時または食後2時間以上経ってから服用しましょう。高脂肪食後の服用では、効果が半減することもあります。

アルコールとの併用にも注意が必要です。少量の飲酒は問題ありませんが、過度の飲酒は薬の効果を弱めるだけでなく、めまいや血圧低下のリスクを高めます。また、グレープフルーツジュースは薬の血中濃度を上昇させ、副作用を強める可能性があるため避けてください。 初めて服用する際は、最小用量から始めることを推奨します。

効果や副作用の現れ方を確認してから、必要に応じて医師と相談して用量を調整しましょう。また、薬を服用しても性的刺激がなければ勃起は起こりません。薬は勃起を助けるものであり、性欲を高める効果はないことを理解しておきましょう。

治療薬の副作用について知っておく

ED治療薬の副作用は、血管拡張作用によるものがほとんどで、多くは軽度で一時的なものです。最も一般的な副作用は顔のほてりと頭痛で、服用者の10～20％程度に現れます。これらは薬の効果が現れている証拠でもあり、通常は数時間で自然に治まります。

その他の副作用として、鼻づまり、消化不良、背部痛、筋肉痛、めまい、動悸などが報告されています。シアリスでは特に背部痛や筋肉痛が出やすい傾向があります。また、まれに視覚異常（青く見える、まぶしく感じる）が起こることがありますが、これも一時的なものです。

重篤な副作用として注意すべきなのは、4時間以上勃起が持続する持続勃起症です。この場合は直ちに医療機関を受診する必要があります。放置すると陰茎組織に永続的な損傷を与える可能性があります。

また、胸痛、激しい動悸、呼吸困難、急激な視力低下や聴力低下が起きた場合も、すぐに医師の診察を受けてください。特に心臓に持病がある方は、性行為自体が心臓に負担をかけるため、事前に医師と十分に相談することが大切です。

副作用のリスクを最小限にするために、必ず医師の指示に従い、用法・用量を守って服用しましょう。体調に異変を感じたら、無理をせず医師に相談することが安全な治療の鍵となります。

ED治療薬の相場

ED治療薬の価格は、先発品かジェネリック医薬品か、また処方するクリニックによって異なりますが、おおよその相場を知っておくと良いでしょう。

ED治療薬の価格の目安

※「後発（ジェネリック）医薬品」は、このおよそ60～80%程度

保険適用について

現在、ED治療薬は基本的に自由診療となり、健康保険は適用されません。

しかし、2022年4月から不妊治療の保険適用範囲が拡大され、男性不妊の治療の一環としてED治療薬が処方される場合には、条件付きで保険適用となるケースが出てきました。

重要なのは、単に「子どもが欲しいから」という理由だけでは保険適用にならないという点です。医学的に不妊症と診断され、かつEDが不妊の直接的な原因となっていることが条件となります。

不妊治療を行っている医療機関で、夫婦揃って診断を受ける必要があるため、アトムクリニックでは対応できかねますのでご了承ください。

アトムクリニックのED治療

内服薬によるED治療

薬品名	3種各1錠 お試しセット	10錠	20錠	30錠
タダラフィル	¥3,980	¥15,400	¥30,800	¥46,200
バルデナフィル		¥18,700	¥37,400	¥56,100
バイアグラ		¥16,500	¥33,000	¥49,500

※金額はすべて税込みです。

飲まないED治療P-strong

飲まないED治療Pstrong（ピーストロング）は、ED治療薬の内服以外の選択肢として、アトムクリニックが提供するED治療です。陰茎の血管に直接アプローチし、血流を改善することで、勃起の硬さ、サイズ、持続時間の向上を目指します。

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