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30代でEDになる原因は?生活習慣とストレスの影響を解説

30代でも、EDにはストレスや生活習慣、持病、服用中の薬など複数の要因が関わります。年齢だけで原因を決めつけることはできません。

この記事では、生活習慣、疲労やストレス、ホルモンの観点から原因を整理し、受診の目安と見直せることをまとめます。

この記事の要約

30代のEDに関わる背景

30代は、働き方や生活のリズムが変わりやすい時期です。仕事の責任が増え、睡眠時間が削られ、運動の機会が減る。こうした変化が重なる中で、体の状態も少しずつ変わっていきます。

国内では、日本性機能学会と日本泌尿器科学会がED診療ガイドラインを作成しており、第3版が2018年1月に発行されています。両学会は2025年9月に、男性性機能障害診療ガイドライン2025年版も発行しています。

押さえておきたいのは、原因がひとつとは限らないという点です。ガイドラインが挙げるリスクファクターは多岐にわたり、身体的な要因と心理的な要因が同時に関わることもあります。ひとつの理由を探し当てようとするより、重なりを前提に確認していく方が現実的です。

30代EDで挙げられる主な原因

ここでは、生活習慣、疲労やストレス、ホルモンの3つの観点から整理します。どれが関わっているかは個人によって異なるため、診察で確認する材料として読んでください。

生活習慣と生活習慣病

ED診療ガイドライン第3版は、EDのリスクファクターとして、加齢、糖尿病、肥満と運動不足、心血管疾患および高血圧、喫煙、テストステロン低下、慢性腎臓病と下部尿路症状、神経疾患、外傷および手術、心理的および精神疾患的要素、薬剤、睡眠時無呼吸症候群を挙げています。

血糖、血圧、体重に関する健診結果は、EDの背景を確認する際の材料になります。指摘を受けている場合は、その内容もあわせて医師に伝えてください。

また、睡眠時無呼吸症候群がリスクファクターに含まれている点も見落とされがちです。いびきを指摘される、日中に強い眠気があるといった場合は、その情報も診察の材料になります。当てはまるかどうかの判断は受診によります。

仕事のストレスと疲労

ガイドラインはリスクファクターとして、心理的および精神疾患的要素も挙げています。長時間労働や睡眠不足、責任の増加が続く状況は、体調と気持ちの両方に影響し得ます。

ここで注意したいのは、疲れているだけだろうと片づけてしまうことです。心理的な要因と身体的な要因は排他的なものではなく、混在することがあります。疲労が背景にあるとしても、同時に別の要因が関わっている可能性は残ります。

また、気持ちの落ち込みが続いている場合は、その状態自体が相談の対象になります。抗うつ薬もガイドラインで薬剤の項目に取り上げられているため、服用中であれば必ず伝えてください。自己判断で中止しないでください。

ホルモンの変化

ガイドラインはテストステロン低下をリスクファクターのひとつに挙げています。ホルモンの値は血液検査で確認できる項目であり、必要と判断されれば検査が行われます。

ただし、どの値であれば問題があるのか、検査が必要かどうかは状態によって異なります。基準を自分で当てはめて判断できるものではありません。

特に避けたいのが、自己判断でホルモン剤を使用することです。医師の管理下にない使用は、体への影響を確認しないまま行うことになります。気になる場合は、検査を含めて相談してください。

20代と30代でED原因はどう違う?

20代でも30代でも、心理的な要因と身体的な要因が重なることがあります。年代による違いを推測するより、次の項目を自分の状況に沿って確認しましょう。

観点 確認すること 診察で伝えること
心理面 緊張や不安、気分の落ち込みがあるか 症状が起こる場面や仕事・生活上のストレス
身体面 持病や健診での指摘、服用中の薬があるか 健診結果、治療中の病気、お薬手帳
生活 睡眠、飲酒、喫煙、運動の習慣 最近の生活や体重の変化

これらの情報をもとに、医師が必要な診察や検査を検討します。

20代の要因については、20代のEDを扱った記事で詳しく解説しています。ここで押さえておきたいのは、30代だから身体的な要因だ、と決めつけないことです。心理的な要因は年代を問わず関わります。

EDが体からのサインになることがある

ガイドラインが糖尿病や心血管疾患および高血圧をリスクファクターとして挙げているように、EDはこれらの状態と関連が指摘されている症状です。

そのため、EDをきっかけに受診し、それまで気づかれていなかった状態が確認されることがあります。相談しにくい症状ではありますが、体の状態を見直す機会になり得るということです。

ただし、EDがあるから特定の病気があるという意味ではありません。原因は人によって異なります。心配を大きくするために書いているのではなく、受診に意味があることを伝えるための説明として読んでください。

EDで受診を検討した方がよいケース

次のような状況が当てはまる場合は、相談を検討してください。複数当てはまる場合は、そのすべてを伝えてください。

受診先としては泌尿器科が挙げられます。すでに生活習慣病などで通院している場合は、その主治医に相談するところから始めても構いません。服用中の薬がある場合は、お薬手帳などを持参してください。

EDに関して生活面で見直せること

生活面の見直しは、医学的な評価と並行して取り組むものです。これだけで改善すると約束できるものではありませんが、リスクファクターとして挙げられている項目に関わる内容です。

取り組みやすいものから始めて構いませんが、これらを試してから受診しようと考えて時期を遅らせないでください。生活の見直しと受診は、どちらかを選ぶものではありません。

30代のEDに関するよくある質問

30代の方から寄せられることが多い質問をまとめました。判断は診察によります。

Q.疲れているだけの可能性もありますか?

A.疲労や睡眠不足が関わることはあります。ただし、疲れているだけと決めつけると、他の要因を見落とすことになります。ガイドラインが挙げるリスクファクターは幅広く、身体的な要因と心理的な要因が重なることもあります。休養をとっても状態が続く場合は、相談してください。

Q.健康診断で異常がなければ安心ですか?

A.健康診断ですべての要因が分かるわけではありません。検査項目に含まれていない要因や、心理的な要因は健診では評価されません。また、指摘がない状態でも服用中の薬が関わっていることがあります。異常なしという結果を根拠に様子を見続けるのではなく、症状が続く場合は受診を検討してください。

まとめ

30代のEDは、原因がひとつとは限りません。診療ガイドラインは、糖尿病、肥満と運動不足、心血管疾患および高血圧、喫煙、テストステロン低下、睡眠時無呼吸症候群など幅広い項目をリスクファクターとして挙げています。
見落とされやすいのは、疲れているだけだと片づけてしまうことです。心理的な要因と身体的な要因は重なることがあり、片方だけで説明できるとは限りません。健診で異常がないことも、要因がないことの証明にはなりません。
生活面の見直しは意味のある取り組みですが、それを試してから受診しようと時期を遅らせる必要はありません。症状が続く場合は、泌尿器科などで状態を確認してもらってください。

参考・出典

Mindsガイドラインライブラリ ED診療ガイドライン[第3版](日本性機能学会・日本泌尿器科学会、2018年1月15日発行) https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469/

日本性機能学会 ガイドライン(2025年版男性性機能障害診療ガイドライン、2025年9月19日発行) https://www.jssm.info/guideline/

医薬品医療機器総合機構 バイアグラ錠25mg/50mg 電子添文 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/671450_2590018F1020_1_05

日本性機能学会/日本泌尿器科学会・ED診療ガイドライン第3版(2018)

EAU Guidelines・Management of Erectile Dysfunction