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ED治療のおすすめは?目的別に見た治療薬の選び方と確認したい注意点

ED治療薬を調べていると、どれを選べばよいのか分からなくなることがあります。

実際には、体調や持病、服用中の薬、生活の状況によって適した選択は変わるため、一律のおすすめは示せません。

この記事では、何を重視するかという視点から選び方を整理し、決める前に必ず確認したい注意点をまとめます。

この記事の要約

ED治療薬に「一番おすすめの薬」はない

結論から言うと、すべての方に当てはまる「一番よい薬」は示せません。効き方や合う薬は、体調、持病、服用中の薬、生活の状況によって変わるためです。

たとえば、心臓に関わる病気で硝酸剤を使用している方は、ED治療薬を服用できません。肝臓や腎臓の状態によって、開始する量が変わることもあります。こうした条件は、記事を読んで自分で判断できるものではありません。

日本泌尿器科学会は、現在3種類のED治療薬が使用可能であり、いずれも医師の処方箋が必要であると説明しています。最終的にどの薬をどの量で使うかは、診察を行った医師が判断します。この記事は、そこで希望を伝えるための材料として読んでください。

目的別に見たED治療薬の選び方

何を重視するかによって、相談すべき内容は変わります。ここでは代表的な4つの視点から、考え方と診察で伝えたいことを整理します。

重視する点 考え方 医師に伝えたいこと
効き始め 服用のタイミングが用法で定められている 服用から行為までの時間を確保できるか
効いている時間 長く効くことが常に良いとは限らない どのくらいの時間帯で使いたいか
食事の影響 成分や製剤によって記載が異なる 食事や飲酒の習慣、使う時間帯
費用 自由診療のため医療機関ごとに異なる 続けやすい頻度と負担の範囲

いずれも希望を伝えるための視点であり、可否は持病や服用中の薬によって変わります。

早く効いてほしい場合

PMDAの患者向医薬品ガイドでは、シルデナフィル、タダラフィルのいずれについても、性行為の約1時間前に服用するとされています。バルデナフィルの電子添文にも、性行為の約1時間前に経口投与すると記載されています。

つまり、用法として想定されているタイミングは共通しています。飲んですぐに効くという性質のものではないため、当日の予定に合わせて時間を確保できるかが実際の使いやすさを左右します。

あわせて押さえておきたいのが、これらの薬が催淫剤または性欲増進剤ではないと患者向医薬品ガイドに記載されている点です。服用すれば自動的に勃起するという薬ではありません。

長く効いてほしい場合

作用が続く時間には成分によって差があるとされますが、本記事では条件をそろえて比較できる根拠を確認できなかったため、具体的な時間は記載していません。

確認できるのは、いずれの成分も1日1回までとされ、次に服用するまで24時間以上あけるよう定められている点です。長く効くことが常に良いとは限らず、効果が続く間は副作用が出る可能性も続きます。頭痛やほてり、めまいなどが報告されており、翌日に予定がある場合は考慮が必要になることもあります。

また、勃起が4時間以上続いた場合は、ただちに受診するよう患者向医薬品ガイドに記載されています。長く効くことと、望まない状態が続くことは別の問題として理解しておいてください。

食事の影響を受けにくくしたい場合

食事の影響については、成分や製剤によって記載が異なります。シルデナフィルの患者向医薬品ガイドには、食事と一緒に飲むと空腹時に飲むときより効果が出るのが遅くなることがあると記載されています。

一方、バルデナフィルの電子添文には、標準的な食事の直後に投与した場合、薬物動態に食事摂取による影響は認められなかったとする外国人データが記載されています。また、タダラフィルの患者向医薬品ガイドには、グレープフルーツジュースがこの薬に影響するため控えるよう記載されています。

このように、影響の受け方は成分ごとに確認する必要があります。食事の時間帯が不規則な方や、外食が多い方は、その点を診察で伝えてください。詳しくは、食事の影響を扱った別の記事で解説しています。

費用を抑えたい場合

ED治療は自由診療にあたり、公的医療保険は使えません。料金は医療機関ごとに設定されているため、同じ成分でも金額に幅があります。

費用に関わるのは、成分の違いだけではありません。処方される用量、剤形、後発医薬品があるかどうか、診察料が別にかかるかどうかでも変わります。1錠あたりの金額だけを見るのではなく、使う頻度に応じた月あたりの負担で考えるほうが実態に合います。

ただし、安さだけで決めることは勧められません。合わない薬を続けるより、体調に合ったものを適切な量で使うほうが、結果として無駄が少なくなります。

国内で処方されるおすすめのED治療薬

国内では3種類の成分が使用可能とされています。ここでは販売名と一般名の対応と、承認されている効能・効果を確認します。

一般名 代表的な販売名
シルデナフィルクエン酸塩 バイアグラ錠、後発医薬品
バルデナフィル塩酸塩水和物 レビトラ錠、後発医薬品
タダラフィル シアリス錠、後発医薬品

いずれも効能・効果は「勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持が出来ない患者)」とされています。

電子添文には、投与に際して既往歴の調査や諸検査を行い、客観的な診断に基づき臨床上治療が必要とされる患者に限定することとも記載されています。成分ごとの詳しい違いは、種類を比較した別の記事で解説しています。

同じ成分でも、用量の選択肢は複数あります。たとえばタダラフィルでは、器質性または混合型の勃起不全で10mgを飲んでも十分な効果が得られず、忍容性が良好と判断された場合に20mgが指示されることがあると患者向医薬品ガイドに記載されています。用量の調整は、成分を変えずに行える対応の一つです。

先発医薬品とジェネリックの選び方

後発医薬品(ジェネリック医薬品)は、先発医薬品と同じ有効成分を含み、承認された効能・効果も同じです。実際、バルデナフィルの後発医薬品では、先発医薬品との生物学的同等性が確認されたことが電子添文に記載されています。

一方で、添加剤や剤形が異なる場合があります。錠剤の大きさや、口の中で溶けるタイプがあるかどうかといった違いは、使いやすさに関わることがあります。

「効果が劣る」とも「まったく同じ」とも単純化はできません。費用を抑えたい場合の選択肢の一つとして、医師や薬剤師に相談してみてください。

体調や持病によってED治療薬のおすすめは変わる

同じ希望を伝えても、体の状態によって選べる薬や量は変わります。ここは自分で判断できない領域です。

患者向医薬品ガイドには、心臓に障害があるなど性行為が不適当と考えられる方、重い肝障害がある方、低血圧の方や治療を受けていない高血圧の方、網膜色素変性症の方などは使用できないと記載されています。また、成分によって、直近の心筋梗塞や脳梗塞・脳出血の時期に関する条件が定められています。

腎臓や肝臓の状態、年齢によっては、開始する量を低く設定することとされている場合もあります。持病や服用中の薬は、必ず診察時に申告してください。お薬手帳があれば、それを見せるのが確実です。

これらは治療を断るために聞かれるのではなく、安全に使える形を探すために必要な情報です。当てはまる項目があっても、量や使い方を調整できる場合があります。逆に、申告がないまま使うと、確認できたはずのリスクを見落とすことになります。

ED治療薬の副作用と併用禁忌は選ぶ前に確認する

選び方を考える前に、必ず確認しておきたいのが併用してはいけない薬です。ここには命に関わり得る事項が含まれます。

ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなどの硝酸剤や一酸化窒素供与剤とED治療薬を併用すると、過度に血圧が低下することがあります。患者向医薬品ガイドには、死亡例を含む心筋梗塞などの重篤な副作用が報告されていることも記載されています。リオシグアトを使用している方も併用できません。

報告されている副作用としては、ほてり、頭痛、めまい、視覚に関する症状などがあります。急激な視力低下や視力喪失があらわれた場合は服用を中止して眼科を受診すること、めまいや視覚障害があらわれることがあるため運転や機械の操作に注意することも記載されています。

「副作用が少ない薬はどれか」という比較は、条件をそろえた根拠を確認できないため本記事では行いません。副作用と併用禁忌の詳細は、別の記事で解説しています。

ED治療薬のおすすめランキングや口コミの読み方

「ED治療 おすすめ」と検索すると、ランキング形式のページや通販サイトの売れ筋が数多く並びます。これらをどう扱うかを整理しておきます。

まず、順位がどのような基準で決められているのかが示されていないものがあります。広告として作成されているかどうかが分からない場合もあります。基準が分からない順位は、比較の材料としては使いにくい情報です。

また、医療広告に関する規制上、医療機関が他の医療機関との優劣や価格を比較して示すことはできません。そのため、医療機関が発信する情報に順位や比較が見当たらないのは、情報が不足しているからではなく、規制に沿っているためです。

口コミについても、体験した方の条件が分からないため、そのまま自分に当てはめることはできません。合わなかったという声も、合ったという声も、その方の体調や使い方の中での結果です。

こうした点を確認していくと、読むべき情報が絞られます。とくに、使用できない人や併用禁忌に触れていない記事は、選ぶための情報としては不十分です。

EDを医師に相談するときに伝えること

診察前に情報を整理しておくと、判断に必要なやり取りが短くなり、見落としも減ります。次の点をメモしておくとよいでしょう。

話しにくい内容が含まれる場合は、メモにして渡す方法もあります。すべてを完璧に整理しておく必要はなく、分かる範囲で伝えれば、不足している点は診察の中で確認されます。

ED治療薬を通販や個人輸入で選んではならない理由

検索結果には海外通販のページも並びますが、この入手経路ははっきりしたリスクを伴います。価格の比較で判断してよい問題ではありません。

厚生労働省は、個人輸入された医薬品について、品質・有効性・安全性が日本の法令に基づいて確認されていないこと、人体に有害な物質が含まれている場合があること、医師や薬剤師でも成分や作用に関する十分な情報を持たず副作用に迅速に対応することが困難な場合があることを示しています。健康被害が生じても、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。

日本泌尿器科学会も、インターネットで販売されている医薬品には偽造品のリスクがあると指摘しています。さらに、診察を受けずに使用すれば、硝酸剤との併用禁忌といった確認そのものを飛ばすことになります。本記事では特定の販売サイト名を挙げていません。

ED治療に関するよくある質問

ED治療薬の選び方について、本文で触れきれなかった疑問をまとめました。個別の判断は診察によって変わります。

一番効果が強い薬はどれですか?

成分ごとに用法や食事の影響、使用できる条件が異なるため、強さという一つの尺度で順位をつけることはできません。同じ薬でも、体調や服用のタイミングによって感じ方は変わります。何を重視したいかを診察で伝え、状態に合った選択を相談してください。

初めての場合はどれから試しますか?

最初に用いる薬や量は、持病、服用中の薬、年齢、肝臓や腎臓の状態などを踏まえて医師が判断します。電子添文には、年齢や肝機能・腎機能によって開始する量を低くすることが定められている場合もあります。自分で決めるものではないため、希望を伝えたうえで相談してください。

合わなかった場合は変更できますか?

効果が十分でない、副作用が気になるといった場合、変更が検討されることはあります。ただし、自己判断で別の薬を追加したり量を変えたりしないでください。いつ、どのくらいの量を、どのような状況で使い、どう感じたかを伝えると、次の判断がしやすくなります。

まとめ

ED治療薬に一律のおすすめはありません。効き方や使える薬は、体調、持病、服用中の薬によって変わり、最終的に処方を決めるのは診察を行った医師です。効き始めや食事の影響、費用といった視点は、自分で答えを出すためではなく、診察で希望を伝えるための材料として整理しておくと役立ちます。
選ぶ前に必ず確認したいのが、硝酸剤や一酸化窒素供与剤との併用禁忌です。死亡例を含む重篤な副作用が報告されており、持病や服薬の申告を欠かすことはできません。ランキングや口コミは基準が分からないものもあり、判断材料にしにくい情報です。
価格を理由に個人輸入を選ぶことは勧められません。まずは診察を受け、使いたい場面や続けやすさを含めて相談してください。

参考・出典

PMDA 患者向医薬品ガイド シルデナフィル錠25mgVI「SN」/50mgVI「SN」 https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/GUI/340409_259000AF1040_1_00G.pdf

PMDA 患者向医薬品ガイド シアリス錠5mg/10mg/20mg(タダラフィル) https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/guide/ph/530263_2590016F5026_1_01G.pdf

PMDA 電子添文 バルデナフィル錠10mg「トーワ」/20mg「トーワ」 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/480235_259000BF2041_1_06

日本泌尿器科学会【一般のみなさま】勃起力(ぼっきりょく)が低下した https://www.urol.or.jp/public/symptom/15.html

厚生労働省 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html