ヒゲ脱毛の値段は何で変わる?部位・回数と追加費用の確認ポイント
ヒゲ脱毛の値段を調べると、幅のある金額が並び、どれを基準にすればよいのか分かりにくくなります。金額の差には理由があり、範囲や回数、含まれる内容が違えば単純には比べられません。この記事では、値段が何で決まるのかという仕組みと、見積もりを確認するときの視点を整理します。
この記事の要約
- ヒゲ脱毛は自由診療であり、価格は医療機関がそれぞれ設定するため金額に幅が出ます。
- 値段は施術する部位の範囲、回数、使用する機器、麻酔の有無などによって変わります。
- コースの回数がそのまま満足できる状態への到達を意味するわけではない点に注意が必要です。
- 施術料以外に麻酔やシェービング、肌トラブル時の診察や薬の費用が加わることがあります。
- 医療機関とエステでは行える施術の範囲が制度上異なるため、金額だけでは比較できません。
ヒゲ脱毛の値段は何で決まるか
ヒゲ脱毛は健康保険の対象ではない自由診療であり、価格は医療機関がそれぞれ設定します。同じ施術名でも金額が異なるのはこのためです。まず、値段を左右する要素を把握しておきましょう。
- 施術する部位と範囲
- 契約する回数、または都度払いか
- 使用する機器
- 麻酔を使うかどうか
- 施術料に含まれる項目の範囲
これらのうち、どれが金額に含まれているかが医療機関によって違うため、提示された金額だけを並べても比較にはなりません。何に対する金額なのかを確認することが先になります。
部位と範囲による値段の違い
ヒゲ脱毛は、部位ごとに契約する場合と、複数部位をまとめたセットで契約する場合があります。範囲の区切り方は医療機関によって異なるため、同じ名称でも対象が違うことがあります。
| 区分の例 | 対象になりやすい範囲 | 確認しておくこと |
|---|---|---|
| 部位単位 | 鼻下、あご、あご下など | 希望する範囲が単独で選べるか |
| セット | 複数の部位をまとめたもの | どの部位が含まれるか |
| 顔全体を含む範囲 | 頬やもみあげなどを加えたもの | 境目をどこまで施術するか |
区分の名称と対象範囲は医療機関ごとに異なります。図や説明で範囲を確認してください。
特に確認しておきたいのが、範囲の境目です。あごとあご下、頬ともみあげのように、隣り合う部位をどこで区切るかは施術後の見え方に関わります。範囲の境目に毛が残ると、かえって目立つこともあります。
回数とコースによる値段の違い
支払い方法には、1回ごとの都度払いと複数回のコース契約があります。コースによっては1回あたりの料金が低く設定されていますが、支払い時期や分割払いの条件は契約ごとに異なります。総額と支払い方法をあわせて確認してください。
ここで注意したいのは、コースの回数が満足できる状態への到達を保証するものではないという点です。必要な回数は毛量や毛質、目標とする状態によって変わります。コースが終わった時点でまだ続けたい場合にどうなるのかを、契約前に確認してください。
- コース終了後に追加照射ができるか
- 追加照射の1回あたりの金額
- 追加照射に期限や条件があるか
- 途中で解約する場合の取り扱い
- 有効期限が設けられているか
通う期間は回数に応じて長くなります。転居や転職の可能性がある場合は、有効期限や解約の条件をあわせて確認しておくと安心です。
ヒゲ脱毛の施術料以外にかかることがある費用
支払う金額は施術料だけとは限りません。次のような項目が別に発生することがあります。
- 初診料・再診料
- 麻酔にかかる費用
- そり残しがあった場合のシェービング料
- 予約の変更やキャンセルにかかる費用
- 肌トラブルが生じた場合の診察料や薬代
- コース終了後の追加照射の費用
これらが施術料に含まれているのか、別に請求されるのかは医療機関によって異なります。特に麻酔とシェービングは利用する機会が生じやすいため、扱いを確認しておくと総額の見通しが立ちます。
医療脱毛とエステ脱毛の値段を比べるときの注意
金額だけを並べると、エステの方が安く見えることがあります。ただし、両者は制度上、行える施術の範囲が異なります。
国民生活センターの資料によると、脱毛効果を得るためにはバルジ領域に存在する毛包幹細胞を熱変性させる必要がありますが、毛乳頭や皮脂腺開口部などを破壊する行為は医行為に該当するため、医療機関でしか行うことができません。エステで行うことができるのは、光を照射することなどによる一時的な除毛や減毛など、医行為に該当しない範囲の施術のみとされています。
厚生労働省の通知でも、用いる機器が医療用であるかどうかを問わず、レーザー光線などを毛根部分に照射して毛乳頭や皮脂腺開口部などを破壊する行為は、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反するとされています。
つまり、同じ料金表の上で比べられる性質のものではありません。どちらが良い悪いという話ではなく、提供できる内容が違うということです。何を求めているのかを整理したうえで検討してください。
ヒゲ脱毛を受ける際に値段だけで判断しない方がよい理由
金額は重要な条件ですが、それだけで決めると後から負担が増えることがあります。次の3点は、契約前に確認しておきたい内容です。
肌トラブル時の診察や薬の対応が含まれるか
国民生活センターには、2012年度以降の約5年間に脱毛施術による危害の相談が964件寄せられており、その内訳はエステが680件、医療機関が284件でした。危害の内容は、いずれも皮膚障害と熱傷が多くみられたと報告されています。
医療機関で施術を受ける場合は、肌トラブルが起きた際の診察体制を確認できます。診療時間外の連絡先、受診方法、診察や処方にかかる費用が施術料に含まれるかを、契約前に確認しておきましょう。
追加照射の条件
必要な回数には個人差があるため、コース終了後に続けたくなる場合があります。そのときの金額と条件が決まっていなければ、総額の見通しは立ちません。追加照射の1回あたりの費用、期限、対象となる範囲を確認しておいてください。
通いやすさ
ヒゲ脱毛は一定の間隔を空けて複数回通う必要があります。予約が取りにくい、通うのに時間がかかるといった条件は、期間の長期化につながります。安く契約できても通い切れなければ、支払った分を使い切れません。予約の取りやすさや、通える時間帯の選択肢も確認しておいてください。
ヒゲ脱毛の値段に関するよくある質問
値段について寄せられることが多い質問をまとめました。具体的な金額は医療機関に確認してください。
Q.コースが終わったら追加費用はかかりますか?
A.コース終了時点で満足できる状態になっているかどうかは、毛量や毛質、目標によって変わります。続けたい場合は追加の照射が必要になり、その分の費用が発生します。追加照射の金額や期限、条件は医療機関によって異なるため、契約する前に確認しておいてください。
Q.麻酔は別料金ですか?
A.麻酔の扱いは医療機関によって異なり、施術料に含まれる場合と別料金の場合があります。ヒゲは痛みを感じやすい部位とされるため、利用する可能性を見込んで確認しておくと総額の見通しが立ちます。なお、麻酔を使えば痛みがなくなると約束できるものではありません。使用できるかどうかも、肌の状態や体質によって判断されます。
まとめ
ヒゲ脱毛の値段は、施術する範囲、回数、使用する機器、麻酔の有無など、複数の条件によって決まります。自由診療であり価格は医療機関が設定するため、提示された金額が何を含むのかを確認しないまま比べても意味がありません。
見落とされやすいのは、コースの回数が満足できる状態への到達を意味しないという点です。必要な回数には個人差があるため、コース終了後の追加照射の金額と条件まで確認しておく必要があります。
また、医療機関とエステでは制度上、行える施術の範囲が異なります。金額だけを並べて比較できるものではないため、何を求めているのかを整理したうえで検討してください。
参考・出典
国民生活センター なくならない脱毛施術による危害(2017年5月11日) https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20170511_1.pdf
厚生労働省 医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて(平成13年11月8日 医政医発第105号) https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta6731&dataType=1&pageNo=1